深海生物(深海魚)が発光するのはなぜ?面白い理由を解説

深海生物(深海魚)が発光するのはなぜ?面白い理由を解説
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深海生物ってなんで発光するの?暗闇を照らして泳ぎやすくするためかな?

 

不思議な特徴をたくさんもっている深海生物(深海魚)たち。彼らは私たちが住む環境とは全く異なる深海に住んでいます。

深海とは

水深200m以深の海のこと。人の目ではほとんど真っ暗闇。さらに水深約1000mを超えると太陽光は一切届かなくなる。海洋全体の約95%が深海であるとされている。

深海生物たちの中には、発光する器官をもつものや、発光する液体を吐くものなどがたくさんいます。浅い水深に住む生物たちにはほとんどない、ユニークな性質ですね。

今回は、深海生物がなぜ発光するのか、発光をどのように利用しているのか、についてわかりやすく解説していきます!

 

あくと2
あくと2

種によって発光の理由は様々です。中には『本当にそんなことやっているの!?』と驚いてしまうような面白い発光の利用方法もあります。たくさんの発光パターンを、1つずつ学んでいきましょう!

深海生物が発光するのはなぜ?理由を解説

天敵から身を守るため

発光の用途として代表的なものの1つが、天敵から自分の身を守ることです。すなわち防御のための発光ですね。とはいえ、種によって発光を利用した身の守り方はかなり異なります。1つずつ見ていきましょう。

発光で驚かせる

天敵が近づいてきたときに、器官を発光させたり、発光する液体を放出したりすることで天敵を驚かせるという手法です。これは結構想像しやすいですね。

この手法を用いる代表的な深海生物は動物プランクトンの「ガウシア」です。ガウシアは天敵に狙われたとき、青色に発光する液体を放出します。この液体は数秒後に閃光玉のように光り、目くらましさせる力があります。YouTubeに、Freakymoriがその映像を掲載しています。ぜひご覧ください(2:45〜)。

発光で身を隠す

発光を利用することで、自分の身を隠す深海魚もいます。

暗闇の中で光を出して身を隠す……。むしろ天敵に見つかりそうな気がするけど違うの?

この手法は、太陽光がほんの少し届くくらいの水深(約100~1000m)で行われることが多いです。この程度の水深では、海中から上を見上げると太陽光によってうっすら明るく見えます。もしそこに獲物がいれば、獲物は暗い影となり簡単に見つけられてしまうのです。

太陽光が届く水深で、下から魚を見上げている図。
魚の影が見えるため、簡単に天敵にばれてしまいます。

しかし、体の下を発光させて影を消せば、下にいる天敵から見つかりにくくなります。ものすごく賢くて面白い手法ですよね。

太陽光が届く水深で、下から魚を見上げている図。
魚が発光すると天敵から見つかりにくくなります。

このような手法を用いる代表的な深海魚が「テンガンムネエソ」です。テンガンムネエソは腹部にある24個の発光器を発光させることで、自分より深いところにいる天敵から見つかりにくくしていると言われています。しかもこの光の量は、水深や太陽光の強さに合わせてうまく調整することができるそうです。非常に聡明な戦略家ですね。

発光液をオトリにする

発光液を噴射し、天敵が発光液に目を奪われている間に逃げる深海生物もいます。「ハワイヒカリダンゴイカ」「ギンオビイカ」はその一例です。噴射した発光液は海中を数分感漂うため、その間に逃げると言われています。

発光で自分の天敵が苦手な生物をおびきよせる

こちらも不思議な戦略ですね。ややこしいですが、自分の天敵の天敵をおびき寄せ、自分の天敵を捕食させる(あるいは逃がさせる)という手法です。深海生物たちの賢さがよく分かりますね。

獲物を捕らえるため

発光を利用することで獲物を捕食する生物も多くいます。攻撃のための発光ですね。いくつかのパターンを見てみましょう。

発光で獲物をおびきよせる

発光器を発光させることで、自分の獲物をおびきよせる生き物もいます。

例えば、アンコウの仲間は頭の先についている提灯のような明かりで獲物をおびきよせます。この提灯はイリシウムといい、疑似餌の役目を果たすのです。

ちなみにチョウチンアンコウはイリシウムから発光液を出すこともでき、近づいてきた獲物の目潰しに使うと言われています。賢いうえに、強い魚ですね!

また、チョウチンアンコウやムネエソ科の魚は、口の中に発光器を有しています。この発光器を利用して口の中に獲物をおびき寄せ、直接捕食することができるのです。非常に便利な機能ですね。

発光で獲物を見つける

発光器をサーチライトのように利用し、獲物を見つけ出して捕食したり、仲間を引き付けたりする生物もいます。ちなみにこのような習性は、魚やイカに多いです。

代表例は「オオクチホシエソ」です。彼らは目の下に赤く光る発光器を持っており、辺りを照らして観察しています。実は、深海生物の多くは赤い光が見えないため、この光によって天敵に見つかるという危険性も低いのです(もちろんオオクチホシエソは赤い光が見えます)。便利なライトを持っていますね。

繁殖するため

深海に済む生物の中には、性別によって異なる発光特性を示すものがいます。光によって配偶相手を引き付け、繁殖をすることが目的です。種の存続のために重要な能力ですね!

このような特徴をもつ深海生物といえば「ミツマタヤリウオ」。目の後ろに発光器を持っていますが、オスの発光器は非常に大きく、メスの発光器はほとんど機能しません。オスが強く発光することで、メスを引きつけると言われています。

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まとめ

今回は深海生物がなぜ発光するのか、発光をどのように利用しているのか、について解説しました。

あくと2
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様々な発光の理由があって、すごく面白いですよね。深海の中で生き残るための賢い戦略は、深海生物の大きな魅力の一つだと思います!

ちなみに、深海生物の見た目の特徴について解説している記事もあります。興味がある方はぜひご覧ください。

それではまた次の記事で!

 

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