フリーランスが契約書無しの報酬未払い問題を解決した方法【実体験】

フリーランスが契約書無しの報酬未払い問題を解決した方法【実体験】
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嫌で企業に勤めている人は沢山いますが、嫌でフリーランスをしてる人はほとんど見かけません。

僕も将来はフリーランスの仕事のみで生計を立てたいと思っています(現在は大学院生なので、アルバイト程度でフリーランスライターとして働いています)。僕にとってフリーランスは、自分の理想の仕事・働き方を目指す夢そのものです。

しかし、フリーランスという働き方だからこそ起こりやすいトラブルがあります。その一つが「報酬未払い」です。こちらが会社ではなく個人だからか、報酬を払わずに逃げようとするクライアントが実際にいます。

さらに「報酬未払い」の中でも「契約書無し」で働いてしまった場合は、泣き寝入りするしかないと思われる方が多いのではないでしょうか。

実は僕もフリーランスライターとして働き始めた頃に「契約書無し」で「報酬未払い」の被害に遭いました。その時にネットで「フリーランス 契約書無し 報酬未払い」と検索したのですが、多くのサイトが「フリーランスはちゃんと契約書を書きましょう」という後からではどうしようもない策を書いていました。

しかし、僕はなんとかこの問題を解決し、報酬を回収することに成功したのです!今回はその実体験と、そこから学んだことをまとめました。ぜひ参考にしてください。

フリーランスが契約書無しの報酬未払い問題を解決した方法【実体験】

【実体験】契約書無しの報酬未払い問題が起こった経緯

僕はフリーランス専用のサイトでフリーランスライターとしての仕事を始めました。(基本的には)契約書を作成しなくても安心して仕事ができるため、非常に安全な場所です。

しかし、クライアントの中にはフリーランス専用サイトを介さずに仕事をしたいという方も結構います。その理由は、例えば以下のようなものです。

①フリーランス専用サイトでは、サイト運営側に手数料を支払う必要があるから。
②サイトの外部であれば、使いやすいチャットアプリでやりとりできるから。

僕が今回、報酬を支払ってもらえなかった相手方も、フリーランス専用サイトを通さない取引を求めてきました。そして僕はその取引に応じてしまいました。理由は以下の2点です。

①フリーランスライター始めたてで仕事が少なかったため、拒否して仕事を失うのが嫌だったから。
②少しでも報酬を浮かせたかったから。

※サイトによっては、サイト外部での取引を行おうとする行為自体が規則違反とされていることもあります。ご注意ください。

このようなケースにおいて、フリーランスの方はクライアントと契約書などの書類を作成すべきです。なぜなら報酬未払いなどの問題にあったときに圧倒的に解決しやすいからです。しかし、僕はそのことを理解していたにも関わらず、クライアントに契約書の作成をお願いしませんでした。その理由は以下の3点です。

①契約書の作成を申請することで「このライターは私を信用していないんだ」と捉えられ仕事をもらえなくなるかもしれないと思ったから。
まあ払ってくれるだろうと思っていたから。
③最悪払ってもらえなくても勉強(経験)になるかなと思ったから。


今思えばどれもひどい理由だなと思いますが、ライター始めたてで余裕のなかった頃の私がこのように考えていたというのは事実です。

ちなみに、私の友達のライターで、クライアントに契約書の作成をお願いしたら怒られたことがある人もいます。この話を聞くと「怒られるってことは、もし契約書を作らずに仕事をしていたら報酬未払いで逃げられてたんじゃないの?怒られてでも、仕事を与えられなくなるかもしれなくても、報酬未払いで逃げられるくらいなら契約書の作成をお願いするべきでしょ」と思われる方が多いかもしれません。しかし実際には、契約書の作成が面倒だから(あるいは作成法を知らないから)作りたくないだけで、きちんと納品されたら報酬を支払うクライアントもいるため、過去の私のような選択をしてしまうフリーランスがあるのです(念のためもう一度言いますが、それでも契約書は作成すべきだと今の私は思います)。

結局それから数か月間、いくつかの記事を依頼されて作成しました。報酬の支払いに関しては、初めは「月末締めで翌月末に支払い」という決まりでしたが、最初の報酬支払い前に「消費税の増税関係で、支払いをまとめさせていただきたい」と言われて支払日は延長。5か月分の報酬をまとめて支払われることになりました。(この段階から支払われない可能性が高いなと感じ、執筆ペースを一気に下げました。)

結果的には、まとめて支払うと言っていた時期に返信が来なくなりました。報酬よりなにより、そういう人がいるという事実に一番悲しくなりましたね。でもそれが現実。きちんとした契約を学ばなければ、こういう問題が当たり前のように起こってしまうのがフリーランスの世界なのです。なんなら、自業自得と言われても仕方がないような話です。

【実体験】契約書無しの報酬未払い問題を解決した方法

契約書も無いし、報酬を払ってもらうことは難しいだろうなと思いつつも、クライアントを許したくない気持ち何かいい経験になるかもしれないという考えから、やれることをやろうと決意しました。

まず連絡したのは法テラス(https://www.houterasu.or.jp/)です。法テラスは、トラブルに巻き込まれてどうしたらいいか分からない人に対して、弁護士が無料で相談を受け付けている司法支援センターです。弁護士の方に相談すれば、直接的な解決にはつながらなくても、なにか糸口が掴めるかもしれないと思ったのです。

法テラスに電話してトラブルの概要を説明したところ、受付の方から「報酬の回収は難しいと思いますが、一度弁護士の先生に会って話してみますか?」と言われたので、予約して実際に弁護士の方に会ってきました。

まず弁護士の方に言われたことは、個人でどうにかするしかないということでした。その理由は、今回未払いとなっている報酬額の低さです。具体的な金額を決めることは難しいそうですが、大体十万円以上の報酬を回収するような場合でないと、裁判費用などで原価割れになってしまう可能性が高いとのことでした。仮に報酬を取り返せても、総額で言うと損してしまうということですね。おっしゃる通り。

しかし、弁護士の方がある提案をしてくれました。それは僕の直接のクライアントではなく、さらにその先のクライアントに相談してみるのはどうかということでした。

実はそれを言われるまで、僕は今回の仕事が誰とどのように繋がっているのかを深く考えたことがありませんでした(これも今振り返ると信じられないのですが)。

実際のところ、今回トラブルとなった仕事は、サイトを運営している企業Aと企業Bが、WEB関係の企業Iに発注し、その企業に勤めているSさんが僕に発注しているという流れでした。

今回の仕事の概略図。

そこで僕はすぐに企業Aと企業BのHPを開き、問い合わせホームから今回の件について相談しました。そのときの問い合わせ内容がこちらです。

初めまして。「あくと」という名前でフリーランスライターとして活動しているものです。
去年、「シ〇〇〇〇」様を経由して、貴社が運営するサイト「△△△△」の記事をいくつか執筆させていただきました。しかし、その報酬が「シ〇〇〇〇」様から支払われておらず、音信不通の状態となっています。
今回は貴社に、ぜひ「シ〇〇〇〇様」との連絡を取らせていただきたく、問い合わせをさせていただきました。
「シ〇〇〇〇様」とのやり取りの記録はチャットアプリ「Chatwork」に残っています。
私が執筆した記事は以下の4本です。
「××××」
「××……

それほど大きな額ではありませんが、「シ〇〇〇〇様」とは貴社以外の会社が運営するところでも未払い報酬のトラブルがあり、総額すると私にとっては大きなお金となります。

是非ご協力ください。よろしくお願いいたします。

その結果、どちらの企業からも早急な対応をしていただけました。非常にありがたかったです。その時の流れは以下の通り。

①仕事のやり取り・報酬金額・報酬未払いが確認できるメッセージのデータ送信(スクリーンショット)
②企業A、Bとの契約(契約書、請求書など)
③報酬の支払い

こうして、無事「契約書無し」の「報酬未払い」問題を解決することに成功しました。今回は相手方だけとの仕事ではなく、第三者も関係している仕事だったことと、相手方と第三者はきちんと契約を結んでいたことが解決に繋がったと考えられます。

もしもあなたが「契約書無し」の「報酬未払い」問題に困っているならば、今一度、その仕事に関係している人が他にいないか考えたり調べたりしてみてください。

例えばあなたがライターだとして納品した記事がどこで使われているのか分からない場合、あなたが書いた記事のタイトルや内容をGoogle検索することで掲載されているサイトが分かるかもしれません。そのサイトの運営者に、今回の僕のように問い合わせすることで問題解決につながるかもしれません。

また、相手方が住所等を示していない個人ならば解決は難しいかもしれませんが、実は企業で雇われている人というパターンもあります。 今回の僕のトラブルもそのパターンでした(企業A、Bに相談するまで、相手方が企業Iに勤めていることは知らず、フリーランスの方だと思っていました)。もしかしたら、あなたも相手方の名前などを検索することで、相手方が勤める企業を割り出せるかもしれません。その場合は企業に連絡を取って問題を解決できる可能性があるでしょう。

ちなみに今回のケースは、私に限らず他の方も報酬未払いで逃げられていたようで、警察にも連絡するとのこと。企業が相手でもこういった悪質なケースが起こることは十分にあり得ますので注意しましょう。

【実体験】契約書無しの報酬未払い問題を解決して得たもの

上記のような流れを経て、僕は無事に未払い報酬を取り返すことができました。この経験から僕が得たものを以下にまとめたのでご覧ください。

1.未払いになっていた報酬

当たり前ですね(笑)。大きな金額ではありませんでしたが、ずっと思い出に残るような気がします。

2.フリーランスとして必要な能力

いろいろな思いがあって契約書を作成しなかったわけですが、やっぱり契約書や請求書の作成は重要です。私のような経験をして学びたいと思うなら契約書を作成しなくてもいいかもしれませんが(?)、そうでないならばやるべきことはしっかりとやりましょう

「そんな書類作るの難しそう」と思いがちですが、ネットで調べるだけでも正式なテンプレートが多く見つかります。ただし用いる場合はきちんと自分で判断してくださいね。

3.弁護士に相談する経験

今回の件で、初めて弁護士の方とお話ししました。少しの時間ではありますが、法律に関する話をする良い経験になったかなと思います。できればもう経験したくありませんが(笑)。

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まとめ

フリーランスという仕事に興味がある人やフリーランスとして働いている人は、この記事を教訓として、是非、契約書を作成してください。契約書や請求書の作成方法はネットで検索すれば分かりやすいサイトがたくさん出てきますよ(いずれこのサイトでも説明するかもしれません)。

そして実際にフリーランスとして契約書無しの報酬未払い問題に巻き込まれている人は、ぜひこの記事を参考にして未払いの報酬を回収してください!

それではまた、次の記事で!

 

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