人間が深海に潜るとどうなる?【限界・体が潰れる前に】

人間が深海に潜るとどうなる?【限界・体が潰れる前に】
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もしも私たち人間が深海に潜ろうとしたら、一体どうなるのかな?

深海とは

水深200m以深の海のこと。人の目ではほとんど真っ暗闇。さらに水深約1000mを超えると太陽光は一切届かなくなる。海洋全体の約95%が深海であるとされている。

人間が潜って深海に行くなんて不可能だということは、なんとなくイメージできる人が多いでしょう。しかし、なぜ不可能なのか、もし深く深く潜ろうとすると何が起こるのか、というところまで説明できる人は数少ないです。

今回はそんな面白い疑問に、深海生物検定を取得している僕がお答えしていきます。明日話したくなる雑学を学んでいきましょう!

想像すると痛そうなお話がちょっとだけ出てきます。苦手な方は他の記事をご覧くださいね。

人間が深海に潜るとどうなる?【体が潰れる前に……】

物に高い水圧がかかるとどうなる?

物に高い圧力がかかるとどのようになるか、見たことがある人も多いのではないでしょうか。特にペットボトルや空き缶、発泡スチロールなどの例をよく見かけますよね。

日本唯一の深海専門水族館である沼津港深海水族館には、深海に物を沈めたときにどのような現象が起こるかを分かりやすく展示してあります。

沼津港深海水族館の展示。オウムガイ 、空の空き缶、発泡スチロールのカップが並べられています。

右に行くに連れて水深が深くなって水圧が高くなり、物の形が変化していますね。オウムガイの殻は水深約600mで割れてしまいます。また、空き缶や発泡スチローは徐々に縮んでいますね。このように深海に物が沈むと、高い水圧によって大きな変形を見せます。

しかし、このように変形する物は、実は特定の物に限ります。

そもそも、空き缶や発泡スチロールなどに高い圧力をかけると潰れてしまう理由は、柔らかく潰れやすい空気をたくさん含んでいるからです。逆に潰れにくい水でいっぱいにしたペットポトルやアルミ缶を同じ深さまで沈めても、そこまで潰れないはずです。実際には、水分を多く含むコンニャクや豆腐を深海に持っていってもあまり潰れないという研究結果もあります。

一般的なコンニャクの水分量は約95%と非常に高いです。ちなみに豆腐の水分量は約80〜90%。

人に高い水圧がかかるとどうなる?

それでは本題に入りましょう。人に高い水圧がかかるとどうなるでしょうか。

物みたいに、全身が潰れてしまうのかな??

ここで人間の体について考えてみましょう。人間の体は60〜70%の水分を含んでいるといわれています。さらにそれ以外の部分の多くはタンパク質(約20%)、炭水化物(約0.5%)などの固体で形成されているのです。つまり人間の体内に含まれる気体の割合はかなり少なくなります。そのため、豆腐やコンニャクと同じように、体全身が潰れるということは起こりにくいです。

しかし、例外の器官があります。それは。肺は空気を多く含む場所であるため、非常に水圧の影響を受けやすいです。また、お腹のあたりにある臓器もある程度縮みやすいのですが、これらの臓器が縮むと横隔膜が押し上げられるため、余計に肺が縮められてしまいます。

このように、人間が深海に潜ろうとすると体が潰れる前に肺が潰れてしまい、耐えられなくなるというのが有力な説となっています。

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まとめ

今回は人間が深海に潜るとどうなるかというお話をしました。少しグロテクスではありますが、雑学としては興味深いお話でしたね。

「深海がまるごとわかる本」では、深海の基本的な情報はもちろん、今回のようなユニークな疑問についても詳しく説明しています。興味がある方はチェックしてみてくださいね。

参考文献

それではまた次の記事で!

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